論文式試験の勉強方法〜まとめノートの作成 ※旧ブログ記事転載

1 論文式試験の勉強方法

以前のエントリーで短答式試験の勉強方法について書かせていただいたところ、論文式試験の勉強方法についてご質問をいただきました。


ぼくは、論文対策用のインプットとして、年明けまでに全科目の「まとめノート」を作成させ、試験直前の「ラストスパート期間」にそれを何度も回すという勉強をしておりました。


まとめノートを作成した理由は、「短答式試験の勉強方法」のレジュメの3ページに書いてある通り、情報の「蓄積」と「一元化」が重要であると考えたからです。この「蓄積」と「一元化」が出来ているかどうかで、試験直前期の学習効率は全く違ってくるように思います。


以下、もう少し詳しく説明したいと思います。 

 

2 今まで得た知識を蓄積し、一つのツールに一元化しておくことの必要性

試験本番で失敗するケースとして一番もったいなのは、「授業でやったor基本書で読んだ(ので当時は答案に書ける程度に理解していた)けれど、よく覚えていない」というものです。これでは、何のために2年間3年間必死に勉強してきたかわからないですよね。


このような悲劇が起きないように、今まで学習してきた知識を、何らかの有形的な方法で「蓄積」し、いつでも確認できるように「一元化」しておく必要があるわけです。

 

試験直前のラストスパート期間に実力を一気に合格レベルに持っていくための「準備」というのは、つまるところ、このような情報の「蓄積」と「一元化」に他なりません。

 

3 具体的な作成方法

定義・趣旨・要件・効果といった基本知識に加え、法科大学院の授業で扱った重要論点や重要判例の論理の流れを簡潔にまとめる感じで作成していました。

 

1科目当たり概ねA4で100頁程度にまとめ、あとで書き込みや資料の貼付けができるように右側が白紙になるように印刷・製本します。体裁としては、いわゆる「予備校本」っぽくなりますが、自分の言葉で、自分が理解できるように書いてあることに意味があるのです。

 

必ずしもノートとして作成する必要はなく、基本者や判例集をベースに書き込み等を加えてカスタマイズしても良いでしょう。

 

一つ注意点を申し上げておくと、まとめノート作成の目的はあくまでも、試験前2〜3ヶ月のラストスパート期間に、効率的に全科目全分野を復習するための「準備」をする点にあるということです。

 

つまり、最終的にはまとめノートを何度も読むことが必要で、そのための時間を残しておく必要があるわけです(4月や5月にノートを完成させてもあまり意味がありません)。

 

この点をよく踏まえて、いつまでにノートを完成させるのかを決めておかなければなりません。

 

4 参考例(会社法のまとめノート)

参考までに、ぼくが作成した会社法のまとめノートを下記URLにて公開したいと思います。内容の正確性については保証できませんが、よろしければご利用ください。

 

http://ja.scribd.com/doc/179138912/Note-Corporatelaw